〔019〕妹 山 (1,121m)

2012年06月03日


岡山100山に戻る

岡山県苫田郡鏡野町下斎原
地図に山名がない
妹山の山名も怪しいもので地図にもカーナビにもGPSにも山名が出ない。山頂からの展望は良いとのことで行ってみることにしたが、薮扱きも多いらしい。
Road Map :中国道を院庄ICで下りてR179を北上し、上斎原の集落に入る。
Route Map:林道途中に車を停めて林道歩きから旧林道、そして薮扱きで山頂を往復する。
標高差:344m
岡山100山』   岡山のマニアックな山、明瞭な登山道が無かった。
コースタイム:2時間09分
登り:1時間15分
下り:47分(小走りで下る)
下山時、道を見失う
  道が無いので道を見失うはおかしい表現であるが、登りコースと違うコースを下ってしまい、3mを越すササの中でコースを修正している間に崖っぷちに突き当たる。
大転落
  崖っぷちを下りようとして岩の間に飛び移った時、そこは岩の割れ目に落葉が積もっただけであり、太ももまで踏み抜き、体は宙を舞い前廻り1回転となってしまった。 幸い立木にぶつかり大きなケガは無かったが、足の骨が折れずに安堵する。 中高年が山中で遭難するのはこんな感じなのだろうなーと無事だったことに1人感謝する。 GWから1ヵ月の間に前方1回転の転倒は3回目だ。
林道は小走りで
  ”北のコル”に下りてからはずぶ濡れで寒いので小走りで走り続けて下山する。 お蔭で短時間で下山することが出来た。 車に戻ってからはズボンを脱いで絞って水を抜き、車のシートにブルーシートを敷いて、ヒータを最強にして帰る。
いもやま
このコースから山頂までの距離は遠い。 右側には舗装された林道が
延びており、林道を登り詰めれば楽な山歩きが出来ると考え、再び車に
乗って更に舗装された林道を走る。
下斎原地区からの林道を走り、登山口となる林道入口を見付ける。
登山口の道標はまったくないが林道沿いの電柱に22の番号が書い
てあり、ここが登山口であるのは間違いなさそうだ。
これを見てビビッた訳ではなく、駐車地から直ぐにこの標識があった。
舗装された林道をどんどん登って行くと、道が怪しくなってきたので
Uターン出来る林道途中に車を停めて、10時23分に車を置いて
林道を歩き始める。
11分で舗装された林道は終点となり、簡易舗装された荒れた林道となる。
林道は舗装されているが、落葉が積もり地道の様になっていた。
所々で3m程のネマガリタケが交差する様に道におい被さり、
それを掻き分けて進む嫌な道となってくる。
いつしか簡易舗装も終わり、地道となる。 道ははっきりとしているが、
背の高いネマガリタケがうるさくなってくる。
前方、左が ”妹山”だろうか? GPSにも山名が出て来ないので
確信が持てない。 林道跡の道がまだ続いている。
開けた道とネマガリタケが道を塞いでいる道とが交互に出てくる。
この薮を抜けると通称 ”北のコル”と呼ばれている峠に着く。
林道跡はまだ続いており、道標がまったくなく、ここが本当に ”北のコル”なのかの
確証が取れない。 そして ”妹山”への登山道が見付からない。
”北のコル”からは ”三ヶ上”が見えた。 数時間前には ”三ヶ上”から ”妹山”を見ていたのだ。
ここから見る ”三ヶ上”は吊尾根があり非常に格好が良かった。
1時間15分で ”妹山”(1,121m)に着く。 山頂標識が無く、個人プレートもまったく無い。 展望は良いが一面の薮で岩の上が唯一の休息場所となる。 反対方向の登山道も微かな踏み跡があるだけだった。
薮に入ってしゃがみ込むと踏み跡らしきものも見られるが、
ササが完全にとうせんぼしている。 所々にナビテープが見られたので、
ここが登山道なのは間違い様だ。 超急登であり、何度か岩峰に
ぶち当たり迂回しながら登って行く。 雷と共に雨足が強くなって
来たのでカメラも出せなくなってしまった。
山頂から展望は良いのだが、雨の中でカメラを濡らしたくないので数枚の写真を撮って直ぐに下山する。
カッパを持たずTシャツ1枚なので全身ずぶ濡れ、寒くなってきた。
渓谷と名が付く所にはよくある ”甌穴”が天然記念物になっていた。
解説板の近くにあったのは直径20m程の小さな ”甌穴”で、これより
もっと大きな ”甌穴”を見ているのでこの程度でなんとも思わない。
雨は降り続いており岩肌が濡れてよく滑るので、遊歩道には入らずに定点観測とする。
遊歩道を歩いていないので何とも言えないが、
そう大きな渓谷ではなかった。
次回、天気の良い時に行く機会があれば、遊歩道をゆっくり散策したい。
先程から小雨が降っていたが、段々雨足が強くなって来た。 登山道も見付からないし ”妹山”は諦めて引返そうと
思った。 その時、ネマガリダケの薮の中に赤いテープが見えた。この3mを越すササ薮を薮扱きで登れと言うのか!
ササを掻き分けて薮に入ってみるが踏み跡すらなかった。
奥津峡  Road Map :帰り道にあった ”奥津渓谷”を軽く散策してみる。
奥津渓谷